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2014/02/23
インプラントセミナー
カテゴリ:ブログ
こんばんは
ひろ歯科クリニック 溝口 です。

先日、インプラントの上部構造に関するセミナーに
参加してきました。

インプラントは、大きく分けて3つの部分からなり
フィクスチャー、アバットメント、スーパーストラクチャーと呼ばれます。

フィクスチャーとは、いわゆる歯の根っこにあたる部分で、
骨内に埋め込まれる部分です。
アバットメントは、歯茎を貫通する連結部で
フィクスチャーとスーパーストラクチャーを繋ぎます。
スーパーストラクチャーとは、歯の頭にあたる部分で、
お口の中で見えている部分は、主にこれになります。

今回のセミナーでは、この見えている部分が主題です。

インプラントの臨床応用の範囲がどんどん拡がり、
単純に1本の欠損から、全部欠損に至るまで
様々な設計が可能となっています。
ここでは、外科的な条件は少し置いておきますが、
現在注目されている技術が、
CAD/CAMシステムです。

これは、大雑把に言うと型取りした情報をコンピューターでスキャンし、
1ブロックからなる金属(チタン合金やジルコニアなど)を、
専用の機材で削り出していくという方法です。

今までは、ロストワックス法といって、
ワックスで形を作り、それを石膏に埋め込んで溶かし、
金属を流し込んでいくという、鋳物作りに近いイメージが主流でした。

これらの最大の差は、変形量です。
ロストワックス法ですと、金属が固まっていくまでのそれぞれの温度の差で
どうしても変形が起こってしまいます。
CAD/CAMシステムだと、もう固まっているブロックを
削り出していくので、変形が起こる機会が少なくて済みます。

非常に有効な技術で、これを併用していくことで
より精度の高い治療を提供していくことが可能です。
ただ、すべてをコンピューターで成型することは無理で
(このあたりの理由は、また後日お知らせします)
適材適所きちんと見極めていくことが重要です。

他の業界もそうですが、
歯科でも新しい技術は、その当初かなり持て囃されます。
しかし、数年経つともうその技術は話題にすらならないことも
多々ありますので、この適材適所がかなり大事な部分です。


















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